EV推進の舞台にロス五輪選んだホンダの戦略

河本 尚真
经过
読了目安: 5 分

米五輪委との提携で国内最高ランクに

ホンダは2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピックに向け、主催団体と「ファウンディング・パートナー」契約を結んだ。この契約は日本企業の中で最高位に位置づけられるスポンサー関係であり、同社の国際的プレゼンスを高めるものと位置づけられる。

大会用車両としてEVの活用を最大化

ホンダは今回の契約に基づき、大会で使用される車両を提供する。その中核となるのが電気自動車(EV)であり、持続可能な交通手段の提供という形で同社の技術を世界に発信する狙いが込められている。

トヨタの撤退で新たな枠組みが成立

かつてはトヨタがIOCの世界的スポンサーとして活動していたが、その契約は2023年に終了。ホンダはその空席を国内市場で補完し、異なる形で五輪に関与する新たな日本企業のモデルを示している。

選手支援も視野に入れた包括契約に

スポンサー契約は大会運営支援だけでなく、ミラノ・コルティナ冬季五輪およびロサンゼルス大会に臨む米国チームへの支援も含まれている。スポーツの現場を支える包括的な姿勢が、同社の企業イメージ向上に寄与することが期待される。

国際舞台でのブランド戦略を加速

ホンダはEV普及に向けた取り組みを加速させており、国際イベントとの連携はその一環といえる。ロス五輪という巨大な舞台での存在感は、今後の北米市場戦略にも強く影響を与えると見られている。

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