大規模噴火が日本時間で午後6時45分に発生
2025年6月17日18時45分ごろ、インドネシア・フローレス島東部のレウォトビ・ラキラキ山が噴火し、気象庁は噴煙が高さ16,000メートルに達したと発表した。これは極めて大規模な噴火として記録されている。
津波の可能性に警戒も目立った潮位変化なし
このような規模の噴火では気圧波の影響によって津波が引き起こされる可能性がある。気象庁は日本への津波到達の可能性について注意を呼びかけ、特に沖縄では当日午後10時前後の影響が懸念されていた。しかし、午後10時30分時点で、日本および海外の観測点では顕著な潮位の変動は観測されていない。
現地当局は警戒レベルを最高に引き上げ
インドネシアの火山地質災害対策局は、今回の噴火の直前にレウォトビ・ラキラキ山の警戒レベルを最も高い段階に引き上げていた。現時点では人的・物的被害の報告はなく、地元では引き続き火山活動の推移を監視している。迅速な対応が功を奏し、住民への直接的な影響は避けられている状況とみられる。
レウォトビ火山の活動は継続的に活発
レウォトビ火山は標高約1,700メートルで、過去にも活発な噴火活動を繰り返している。昨年11月には犠牲者を伴う大規模噴火が確認され、今年3月にも再び噴煙が上がった。5月にも活動が観測されており、噴煙や火山灰の放出が継続していた。これらの経緯から、火山の活動は継続的かつ不安定な状態にあると評価されている。
気象庁は引き続き情報収集と警戒を継続
気象庁は今回の噴火による津波発生の可能性が完全には否定できないとして、今後も観測と情報提供を続ける方針を示している。特に海洋に面した地域では、引き続き注意が必要とされ、住民に対しては最新情報への注意を呼びかけている。