エヌビディアの巨額損失見通しで日経平均が急落

Maki
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エヌビディアの巨額損失見通しで日経平均が急落

東京市場で半導体関連株に売り殺到

東京証券取引所では、日経平均株価が16日午後に一時600円超下落し、節目の34,000円を下回る場面があった。下落の背景には、アメリカの半導体大手エヌビディアによる巨額損失の見通し発表がある。

エヌビディアが最大7,900億円の損失計上へ

エヌビディアは、来月発表予定の四半期決算で、最大55億ドル(約7,900億円)規模の損失を計上する見込みであると発表。これは、中国向けAI半導体の販売に対して、米政府から今後許可制とする通知があったことに起因し、複数の契約が取り消されたことが原因とされている。

日本市場にも波及した半導体株売りの動き

この発表を受け、東京市場ではエヌビディアと取引のある日本企業を含め、半導体関連銘柄に売り注文が集中。TSMC関連、装置メーカーなどの株価が軒並み下落し、市場全体の地合いを押し下げた。

午前の下落に続き午後にかけて下げ幅拡大

午前の時点で日経平均は前日比251円の下落となっていたが、午後に入り売りが一段と加速。エヌビディアの決算発表前というタイミングも重なり、先行き不透明感が投資家心理を冷やしたとみられる。

外部要因による相場変動の脆弱性が明確に

今回の急落は、個別企業の業績見通しがグローバルに影響を及ぼすことを改めて示す形となった。米中間の技術摩擦の影響が半導体市場全体に広がっており、今後の株式市場にも慎重な対応が求められる。

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