ハイテク株主導でナスダック続伸 ダウ平均は利下げ期待後退で下落

滝本 梨帆
经过
読了目安: 8 分

米国株式市場、ナスダックは6日連続の上昇

2025年5月14日の米国株式市場では、ナスダック総合指数が136.73ポイント高の19,146.81ポイントとなり、6日連続で上昇しました。半導体関連株やハイテク株の堅調な動きがナスダックを支えました。一方、ダウ工業株30種平均は前日比89.37ドル安の42,051.06ドルとなり、2日連続で下落しました。市場では、年内の利下げ期待の後退や長期金利の上昇がダウ平均の下押し要因となりました。

半導体関連株やハイテク株の堅調な動き

ナスダック総合指数の上昇は、半導体関連株やハイテク株の堅調な動きによるものです。エヌビディア(NVDA)は、アナリストの目標株価引き上げを受けて上昇しました。また、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、60億ドル規模の自社株買い計画が好感され、上昇しました。さらに、スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)は、サウジアラビアのデータセンター企業との提携契約を発表し、上昇しました。

ダウ平均は利下げ期待後退と長期金利の上昇で下落

一方でダウ平均は、年内の利下げ観測が後退したことに加え、長期金利の上昇が重荷となり、値を下げた。米10年債利回りは4.534%まで上昇し、金利の動きに左右されやすい銘柄に売りが広がった。なかでも、医薬品やバイオ関連株の下落が指数を押し下げる要因となった。

米中間の貿易協議の進展と経済指標の動向に注目

市場では、米中間の貿易協議の進展が注目されています。トランプ大統領は、サウジアラビアでの会談で、サウジによる米国への6000億ドルの投資確約を取り付けたほか、約1420億ドル規模の武器売却でも合意しました。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、最近のインフレ指標がFRBの2%目標に向けて進展しているとの認識を示しました。市場では、今後の経済指標やFRBの金融政策の動向に注目が集まっています。

今後の市場動向に注目

今後の市場では、経済指標やFRBの金融政策の動向に注目が集まっています。特に、パウエルFRB議長の発言や、消費者物価指数(CPI)などの経済指標が市場の方向性を左右する可能性があります。また、米中間の貿易協議の進展や、企業の決算発表も市場の注目材料となっています。

この記事をシェア