指数は小幅安、一部企業に買い集まる
ニューヨーク株式市場では5月20日、企業業績の明暗が分かれる中で、主要株価指数はまちまちの動きを見せた。ダウ平均は前日比で小幅に値を下げたものの、好決算を発表した企業への買いが相場の下支えとなった。
住宅需要の堅調さ映すホーム・デポの好決算
ホーム・デポは2025年第1四半期決算で、予想を上回る売上と利益を計上した。住宅関連支出の底堅さが追い風となり、堅調な業績を維持。投資家の買いが入り、株価は1.1%高となった。
アメリカン・スポーツが急騰
アメリカン・スポーツは新作商品の販売が好調で、利益が前年同期比で大きく拡大。決算発表後、株価は18.4%の大幅高を記録した。消費者の支出意欲が維持されていることを示す結果となった。
ハイテク・金融株の下落が足を引っ張る
一方で、半導体大手のNVIDIAは1.9%安、アメリカン・エキスプレスも0.9%値を下げ、両社でダウ平均を約33ポイント押し下げた。業績への不安や金利の先行きに対する警戒感が売り材料となった。
政策動向への注目高まる
FRBの利上げに対する見通しが依然として市場に影響を与えており、関係者の発言内容が注目される局面が続いている。経済指標の結果次第では、相場の方向感が大きく変動する可能性もある。