好業績企業が下支えも、利上げ観測で売り優勢

小野寺 佳乃
読了目安: 4 分

指数は小幅安、一部企業に買い集まる

ニューヨーク株式市場では5月20日、企業業績の明暗が分かれる中で、主要株価指数はまちまちの動きを見せた。ダウ平均は前日比で小幅に値を下げたものの、好決算を発表した企業への買いが相場の下支えとなった。

住宅需要の堅調さ映すホーム・デポの好決算

ホーム・デポは2025年第1四半期決算で、予想を上回る売上と利益を計上した。住宅関連支出の底堅さが追い風となり、堅調な業績を維持。投資家の買いが入り、株価は1.1%高となった。

アメリカン・スポーツが急騰

アメリカン・スポーツは新作商品の販売が好調で、利益が前年同期比で大きく拡大。決算発表後、株価は18.4%の大幅高を記録した。消費者の支出意欲が維持されていることを示す結果となった。

ハイテク・金融株の下落が足を引っ張る

一方で、半導体大手のNVIDIAは1.9%安、アメリカン・エキスプレスも0.9%値を下げ、両社でダウ平均を約33ポイント押し下げた。業績への不安や金利の先行きに対する警戒感が売り材料となった。

政策動向への注目高まる

FRBの利上げに対する見通しが依然として市場に影響を与えており、関係者の発言内容が注目される局面が続いている。経済指標の結果次第では、相場の方向感が大きく変動する可能性もある。

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