日経平均、連休明けに反落 米国株安と過熱感が影響

嶋田 拓磨
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東京市場、朝方の上昇から一転して下落

2025年5月7日、東京株式市場は連休明けの取引となり、日経平均株価が前週末比51円03銭安の3万6779円66銭で取引を終えた。朝方は米中貿易交渉の進展期待から上昇したが、前日の米国株安や連騰による過熱感が影響し、終盤にかけて下落に転じた。

米中貿易交渉の進展期待が一時的な上昇要因に

朝方の上昇は、米中高官による貿易交渉の進展期待が背景にあった。これにより、投資家心理が改善し、買いが先行した。しかし、これらの材料は持続力に欠け、上昇は一時的なものとなった。

米国株安と連騰による過熱感が売り圧力に

前日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が336ドル安となり、これが東京市場にも影響を及ぼした。また、連休前までの7営業日続伸により、相場の過熱感が意識され、利益確定の売りが出やすい状況となった。

セクター別では医薬品株が下落、TOPIXは上昇

セクター別では、トランプ前大統領の関税政策への警戒感から医薬品株が下落した。一方、東証株価指数(TOPIX)は8.38ポイント高の2696.16で引け、出来高は約21億5494万株だった。

今後の展望と注意点

今後の市場動向は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や米中貿易交渉の進展状況に左右される可能性がある。投資家は、これらの要因に注視しながら、慎重な取引を心掛ける必要がある。

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