米国株上昇にもかかわらず反落した東京市場

浅川 涼花
经过
読了目安: 4 分

米国株の全面高が日本株を刺激

前日の米国株高を背景に、28日の東京株式市場では朝方からリスク選好の動きが強まり、日経平均は堅調なスタートとなった。円安進行も相まって、アドバンテストなどの電子部品株や自動車株に買いが入り、市場のムードは一時的に改善した。

朝の上昇は限定的に終わる

朝方の取引では、日経平均が3万8000円を超える場面もあったが、その後は売りが優勢に転じた。背景には昨年夏以降、同水準で商いが集中した経緯があり、戻り売りが出やすい価格帯となっていたことがある。

金利上昇懸念が株価に影響

午後にかけての下落は、40年債入札の結果が引き金となった。落札利回りが過去最高水準となったことで、国内金利の先高観が強まり、株価指数先物のポジション整理が進んだ。これが株価を押し下げる一因となった。

業種間で明暗、売買代金は高水準

情報技術やゲーム関連株が売られた一方で、円安を受けて輸出関連株には買いが継続した。東京市場全体の売買代金は4兆円を超え、相場への関心は依然として高い水準を維持している。

トピックスは底堅く推移

東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら続伸しており、日経平均が反落した一方で相場全体の地合いは悪化していない。特にトピックスは年初来高値まで残りわずか2%の距離に迫っている点が注目される。

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