金価格3万円突破、国内小売相場が歴史的水準更新

河本 尚真
经过
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国内金価格が節目水準を超過

国内の金小売市場で、象徴的な節目を超える動きが確認された。地金大手が公表した店頭販売価格は、1グラム当たり3万円台に到達し、国内指標として初の水準となった。前日比で2,000円を超える上昇となり、短期間での価格変動の大きさが際立っている。これまで段階的に上昇してきた流れが、ここにきて加速した形だ。

米国市場での最高値更新が波及

背景には、ニューヨーク商品取引所における金先物相場の動向がある。複数の限月で終値の最高値が連日更新され、国際的な価格水準が一段と切り上がった。この海外相場の上昇が国内市場にも反映され、円換算ベースの価格を押し上げた。日本の小売価格は国際相場と為替を反映するため、海外市場の動きが直接的な影響を与えている。

ドル下落による資産選好の変化

主要通貨に対するドルの下落を受け、投資マネーの流れにも変化が生じている。ドルに代わる価値保存手段として金が選好され、買い需要が拡大した。為替市場の動向が商品市場に波及し、金が代替資産として位置付けられる構図が鮮明になっている。

地政学リスクと不透明感の影響

国際情勢を巡る緊張や、経済の先行きに対する不確実性も金相場を支える要因となった。安全資産とされる金への資金流入が続き、市場では逃避的な買いが観測されている。こうした要因が重なり、価格上昇圧力が持続している。

国内相場形成の構造的要因

国内の金価格は、ドル建て国際相場を円換算して決定される仕組みを持つ。このため、海外価格の上昇に加え、為替の動向が複合的に影響する。過去数カ月にわたる上昇基調の延長線上で、今回の歴史的水準に到達したといえる。

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