携帯事業の環境変化が業績に影響
NTTは2026年3月期の連結純利益予想を、従来の1兆400億円から9,650億円へと引き下げた。前期比では3.5%の減少となる。修正の背景には、国内携帯電話市場における競争環境の厳しさがある。価格やサービスを巡る競争が長期化し、収益構造に影響を及ぼした。
ドコモ業績低迷が全体を押し下げ
携帯電話事業を担うNTTドコモの業績低迷が、グループ全体の見通し修正につながった。シェア維持・回復を目的とした販売施策が強化され、その分コスト負担が拡大した。営業利益面でも下押し圧力が強まり、収益改善が課題として浮上している。
端末返却制度で費用増加
端末を一定期間利用後に返却することで割引を受ける仕組みでは、返却数が想定を上回った。これにより、割引原資や関連コストが増加した。端末販売を巡る施策が、短期的には顧客獲得につながる一方で、利益面への影響が顕在化している。
経営トップが語る競争の実情
島田明社長は、競争相手も積極的な販促を展開している状況に言及した上で、過度な競争への懸念を示した。ただし、市場環境を踏まえれば必要な投資は継続するとし、競争局面での対応姿勢を明確にした。
足元決算は増収増益を維持
2025年4~12月期の連結決算では、営業収益が前年同期比3.7%増の10兆4,210億円、純利益が同8.9%増の9,260億円となった。通期見通しは下方修正されたものの、現時点での業績は堅調さを示している。