25年12月期決算の概要を公表
楽天グループは2月12日、2025年12月期の連結決算を発表した。売上収益は前期比9.5%増の2兆4965億円となり、増収を確保した。本業の収益力を示す営業利益は143億円で、2期連続の黒字を維持した。一方で純損益は1778億円の赤字となり、前期の1624億円の赤字から損失額が拡大した。
営業利益は減益も黒字確保
営業利益は前期比72.9%減と大幅な減益となった。前期には出資先である米衛星会社株の評価益を計上しており、その反動が影響した形だ。特殊要因を除けば、事業基盤の改善が一定程度進んでいることを示す内容となった。
携帯部門の損益が改善傾向
携帯電話事業は1618億円の営業赤字だったが、前期の2089億円の赤字から400億円以上改善した。契約回線数は1000万回線を超え、利用拡大が進んでいる。三木谷浩史会長兼社長は記者会見で、収益力が向上しているとの認識を示し、ECや金融事業への波及効果にも言及した。
26年は通信網整備に投資強化
2026年12月期は通信品質向上を目的に、基地局整備などへ2000億円強を投じる計画だ。通信量の増加に対応するための設備投資で、安定したサービス提供体制の構築を図る。次期の業績見通しは公表しなかった。
AI活用で収益押し上げ効果
広告配信の最適化や保険見積もり業務などに人工知能を導入し、255億円の利益創出効果があったと説明した。EC事業やクレジットカード取扱高の伸長も売上拡大を支えた。事業間連携と技術活用を通じ、収益基盤の強化を進める姿勢を示した。