カナダ、米国依存を見直し国内防衛産業強化へ

小野寺 佳乃
読了目安: 5 分

カナダ、米国依存を見直し国内防衛産業強化

カナダは、新たに発表した防衛産業戦略の中で、兵器調達の7割を国内企業から行う目標を掲げ、米国への依存からの脱却を図っている。この目標は、カナダが独立した防衛力を確保し、国内経済を支援するための重要なステップとして位置づけられている。

トランプ政権との摩擦背景に

カナダの首相カーニー氏は、米国との貿易や安全保障の摩擦が強まる中で、同国が自立した防衛力を持つことが重要だと強調した。特に、米国からの兵器調達依存を見直すことが、防衛政策の大きな柱となっている。カナダは、今後10年間で国内企業からの調達を大幅に増加させる。

防衛関連投資の拡大

カナダ政府は、今後10年間で防衛関連の投資に約33兆円を充て、国内企業への調達に約20兆円を投じる予定だ。この投資計画は、防衛産業を強化し、国内での雇用創出を促進することを目的としている。

テクノロジー分野における進展

カナダは、航空宇宙やAI、無人機といった高度な技術分野を強化し、輸出拡大を目指すとともに、国際市場での競争力を向上させる計画を発表した。特に、防衛関連の輸出を50%増加させることを目指し、国際的な影響力を拡大していく。

北極圏防衛への注力

カナダは、北極圏の防衛強化を最重要課題として掲げている。北極圏は、米国やロシア、中国との戦略的競争が激化している地域であり、カナダはこの地域の防衛態勢を強化することで、国の安全保障を確保することを目指している。

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