26年春闘要求の概要を公表
日立製作所労働組合は2月19日、2026年春闘に向けた要求内容を発表した。ベースアップに相当する賃金改善分として月額1万8000円を求め、前年実績の1万7000円から1000円引き上げた水準となる。年間一時金は6.8カ月分を掲げた。賃金、賞与ともに過去水準を上回る内容である。
ベア1万8000円は過去最高
今回のベア要求は、現在の要求方式となった1998年以来で最も高い水準となる。電機各社の労組で構成する電機連合の統一要求額と同額に合わせた。前年からの上積みにより、組合側は処遇改善の継続を明確に打ち出した形だ。
一時金6.8カ月分を提示
年間一時金の要求は6.8カ月分とした。前年の妥結実績は6.5カ月分であり、今回はそれを上回る水準となる。賞与面でも高水準を維持し、組合員の生活実態を踏まえた内容としている。
満額回答なら昇給率6.5%
会社側が要求通りに応じた場合、平均昇給率は6.5%となる見通しである。前年は6.2%であった。日立は25年まで12年連続で賃金水準を引き上げ、22年以降は4年連続で満額回答が続いている。
労使交渉の今後の焦点
19日には労組の半沢美幸中央執行委員長が本社で瀧本晋執行役常務に要求書を提出した。半沢氏は業績と組合員の生活状況を踏まえた内容と説明した。瀧本氏は「人への投資を社員のさらなるモチベーション向上などにつなげ、会社のさらなる成長を促すための議論を深めていきたい」と述べた。今後の交渉結果が注目される。