英王室に波紋広がる事態
英国のチャールズ国王の弟であるアンドルー元王子が2月19日、警察に逮捕されたとBBCなど複数の欧米メディアが伝えた。逮捕当日は同氏の66歳の誕生日にあたり、王室関係者の間にも動揺が広がっている。王室を巡る一連の問題が再び表面化した形となった。
公務に絡む不正の疑い
英国警察は19日、「60代の男を公務上の不正行為の疑いで拘束した」と発表した。容疑者の氏名や具体的な内容については公表していないが、報道ではアンドルー元王子を指すとされる。ことしに入り、同氏が過去に貿易特使を務めていた際の行為が捜査対象になっていると伝えられていた。
エプスタイン氏との関係
アンドルー氏は、米国で未成年者への性的虐待などで起訴された富豪エプスタイン氏と親交があったことで問題視されてきた。2014年末には、エプスタイン氏の事件に関連して女性が米裁判所に提出した書類から、同氏への性的虐待疑惑が浮上した。アンドルー氏は一貫して否定してきたが、2022年に女性と和解している。
称号と爵位の剝奪経緯
英王室は2022年1月、アンドルー氏が軍の肩書を返上すると発表し、事実上の剝奪となった。さらに2025年10月には、チャールズ国王が「王子」の称号と爵位「ヨーク公」の剝奪を決定した。称号を失った後も王位継承順位は8位と報じられている。
国王声明と今後の対応
英国王室は今月、「深い懸念を抱いている」との声明を出し、要請があれば警察を支援する姿勢を示していた。チャールズ国王は19日、「この問題は当局によって全面的に、公正に、適切に捜査される。私たちは全面的に支援し協力する」と述べ、「法に委ねなければいけない」と強調した。捜査の行方が王室の信頼に与える影響が注目されている。