地上30メートルで停止 20人閉じ込め5時間半の救出劇

小野寺 佳乃
読了目安: 5 分

夜間に発生した緊急停止の概要

2月22日午後8時15分ごろ、東京スカイツリーの天望デッキと地上を結ぶエレベーター4基のうち2基が警報音とともに停止した。デッキ側で止まった1基は無人だったが、降下中のもう1基は地上約30メートル付近で動きを止めた。内部には子ども2人を含む20人が乗っていた。

閉塞状態に置かれた乗客の内部状況

停止後、エレベーター内ではインターホンが使用できず、外部との連絡は携帯電話に限られた。飲料水や携帯トイレ、毛布などの備えはあったが、救出開始まで約5時間半を要した。天望デッキと天望回廊にいた約1200人は、稼働していた2基を利用して順次地上へ移動した。

隣接機を使った救出方法

救助は23日午前1時46分から始まった。復旧させた隣のエレベーターを同じ高さまで移動させ、側面の緊急扉を開放。2基の間に長さ約120センチ、幅約40センチのステンレス製の板を渡し、仮設の通路を設けた。地上30メートルの高さで、隊員が体を支えながら1人ずつ移動させ、約10分で全員の避難が完了した。

けが人なしも長時間の影響

救出後、体調不良を訴える人は確認されなかった。運営会社は長時間にわたり閉じ込め状態が続いたことについて謝罪した。原因は調査中としている。

過去にも発生した同型機の停止

同じエレベーターは平成29年3月にも停止し、27人が18分間取り残された事案があった。当時の原因は特定されていない。施設はエレベーターの総点検のため23日に続き24日も臨時休業とした。

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