メキシコ麻薬組織幹部死亡で各地混乱拡大

市原 陽葵
经过
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軍事作戦で幹部死亡と発表

メキシコ国防省は2月22日、中西部ハリスコ州で実施した軍の作戦により、国内最大規模の麻薬組織の幹部が死亡したと明らかにした。死亡したのは「ハリスコ新世代カルテル(CJNG)」を率いるネメシオ・オセゲラ容疑者で、通称「エルメンチョ」として知られる人物である。作戦中の銃撃戦で重傷を負い、首都メキシコ市へ搬送される途中で死亡したとしている。

米国が情報支援を実施

メキシコ側は、今回の作戦にあたり米当局から補完的な情報提供を受けたと説明した。米ホワイトハウスも支援を認め、メキシコ軍との連携を評価する声明を発表した。米政府高官は、この結果について米国とメキシコ、さらに中南米地域全体にとって重要な前進だと位置付けている。

高額懸賞金の対象人物

オセゲラ容疑者には、米政府が最大1500万ドル、日本円で約23億円の懸賞金を設定していた。CJNGは短期間で国際的な犯罪組織へと拡大し、かつてホアキン・グスマン受刑者が率いたシナロア・カルテルと並ぶ勢力とされてきた。米国内でも影響力を持つ組織として警戒されていた。

各地で報復とみられる動き

一方で、ハリスコ州を中心に複数州で車両への放火や高速道路の封鎖が発生している。6州以上で同様の事案が報告され、組織側による報復とみられている。州知事は住民に自宅待機を呼びかけ、各州の教育当局は2月23日を休校とした。

外交・交通面にも影響

在メキシコ米大使館は一部地域に滞在する米国民に対し、不要不急の外出を控えるよう通知した。米国とカナダの航空会社は、特定都市への運航を一部停止すると発表している。シェインバウム大統領は大半の地域で通常の活動が続いていると強調したが、治安情勢の緊張は続いている。

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