海峡周辺で緊張急拡大
中東の要衝ホルムズ海峡で緊張が一段と高まっている。イラン革命防衛隊は3月1日、同海域で米英の石油タンカー3隻をミサイルで攻撃したと発表した。国際的なエネルギー輸送の中枢である海峡周辺では安全確保が困難となり、多数の船舶が航行を停止している。
タンカー200隻超が停泊
報道によると、原油タンカーなど200隻以上が海峡近海で待機している。船舶の通航量は大幅に減少し、一部はアフリカ南端を経由する長距離航路へ切り替えたとされる。世界で取引される原油や天然ガスの約2割が通過する地点だけに、物流への影響は広範囲に及んでいる。
米側に初の死者と負傷者
米中央軍は1日、対イラン作戦中に米軍関係者3人が死亡し、5人が重傷を負ったと明らかにした。今回の軍事行動で米側の死傷が確認されたのは初めてとなる。作戦は「壮大な怒り」と名付けられており、現地での戦闘が継続している。
トランプ氏、作戦継続を表明
トランプ米大統領は英紙の電話取材に対し、軍事行動は約4週間、あるいはそれ未満で終了するとの見通しを示した。一方でSNSでは「目標達成まで継続する」と強調し、米兵の犠牲に対して報復を行うと発信した。さらにイラン海軍の艦艇9隻を撃沈したと公表し、軍事的圧力を強めている。
原油価格上昇と国際社会の動き
中東の軍事衝突を受け、原油価格は上昇している。イラン国内では2日までに555人が死亡したと伝えられ、報復攻撃も続く。仲介役を担ってきたオマーンの外相がイラン側と接触するなど、停戦を探る外交努力も始まっているが、情勢は不安定なままだ。