サッポロHDが自販機事業撤退を表明
サッポロホールディングスは3月5日、清涼飲料の自動販売機事業から撤退する方針を明らかにした。傘下企業のポッカサッポロフード&ビバレッジが担ってきた事業を売却する。
譲渡先は大阪市に本社を置く飲料メーカー、ライフドリンクカンパニーである。売却は10月をめどに進められる予定で、全国に設置されている自販機の運営が移管される。
ライフドリンクが新会社設立へ
事業の受け皿として、ライフドリンクカンパニーは新会社を設立する計画だ。新会社がポッカサッポロの自販機事業を引き継ぐ形となる。
これにより、全国に設置された約4万台の自動販売機がライフグループの管理下に入る。譲渡金額は公表されていない。
自販機販売の低迷が影響
自販機事業の見直しには、販売環境の変化が影響している。飲料価格の上昇や消費者の節約志向が強まり、自動販売機での売り上げが伸び悩んでいるためだ。
加えて、物流費や原材料費の上昇により、事業運営の負担が増加している。こうした要因が重なり、自販機ビジネスは厳しい状況に置かれている。
ポッカ商品の販売は当面維持
自販機の所有者は変更されるものの、販売される飲料のラインナップは急には変わらない。一定期間はポッカサッポロの商品が引き続き取り扱われる予定である。
利用者にとっては、売却後もしばらくは従来と同じ商品を自販機で購入できる環境が維持される。
サッポロHDは主力事業に資源集中
サッポロHDは近年、事業ポートフォリオの見直しを進めている。今回の自販機事業の売却も、その一環と位置付けられる。
同社は酒類事業を中心に成長戦略を描いており、ポッカサッポロもレモン飲料などの分野に経営資源を集中させる方針を示している。飲料業界では今後も事業再編の動きが続く可能性がある。