原付二種市場で新モデルを投入
ヤマハ発動機は、国内向け新型スクーター「ファツィオ」を2026年4月24日に発売する。車両価格は36万8500円(税込)で、年間販売目標は6500台。
このモデルは東南アジア市場で展開されているバイクを基にした車種で、日本の原付二種カテゴリーに投入される。ヤマハは都市部の移動手段としての需要拡大を背景に、新型モデルの投入を決定した。
伸び続ける原付二種カテゴリー
国内二輪車市場では、排気量50ccの原付一種の需要が減少している。日本自動車工業会の統計によると、2011年に約25万7000台あった出荷台数は、2025年には約10万7000台まで減少した。
これに対し、排気量125ccクラスの原付二種は販売台数が増加している。2011年に約9万5000台だった出荷台数は、2025年には約10万8000台となり、原付一種を上回る規模となった。
速度制限の違いや走行性能の高さが評価され、通勤や日常移動の手段として利用が広がっている。
パワーアシスト機能で発進性能向上
「ファツィオ」には、エンジンを補助するパワーアシスト機能が搭載されている。この機能は発進時にモーターがエンジンの駆動を支え、加速をスムーズにする仕組みだ。
ヤマハの国内モデルとしては初めて採用された技術で、発進時のエンジン音を抑えながら軽快な加速を実現する。都市部の信号停止が多い走行環境でも扱いやすい性能を備える。
搭載されるエンジンは124.86ccで、燃費性能と走行性能の両立を図った設計となっている。
レトロと現代性を融合したデザイン
車体デザインは、丸みのあるヘッドライトやシンプルな外装を採用したスタイルが特徴となる。レトロな雰囲気と現代的なデザインを組み合わせた外観とされる。
フラットなフロアボード構造により乗り降りがしやすく、日常利用を意識した設計が施されている。車体サイズや取り回しのしやすさも、街中での使用を想定して開発された。
通勤、買い物、近距離移動など幅広い用途に対応するスクーターとして位置付けられている。
若年社会人の都市移動ニーズに対応
ヤマハは、このモデルの主な利用者として都市部に住む20代後半から30代前半の層を想定している。単身世帯の増加や都市交通の多様化を背景に、コンパクトな移動手段への需要が高まっている。
新型スクーターは日常の移動から週末の外出まで対応できる車両として開発された。ヤマハはこのモデルを通じて、原付二種カテゴリーの新たな利用者の取り込みを目指すとしている。