65歳までの貯蓄額に二極化が進行
ベンチャーサポートコンサルティング株式会社の調査によれば、65歳までに貯めた老後資金に関して、最も多くの人々が「500万円未満」という結果となり、全体の約31%がこの範囲に該当していることが分かりました。一方で、老後資金として3,000万円以上を準備したと回答したのは24%にとどまり、大きな格差が浮き彫りとなっています。
Contents
年金で生活するも、貯蓄に対する不安が残る
調査対象者の約40%が年金だけで生活しているものの、貯蓄額に対して不安を抱えていることを示しています。このことから、年金での生活は確保できても、予想外の支出や急な医療費に対する備えが足りていないと感じている人々が多いことが分かります。また、年金だけでは生活が難しいとする回答も29%を占めており、老後資金に関する不安は依然として大きいことがうかがえます。
主な老後資金の使用先は「生活費」と「医療費」
老後資金の使い道として最も多かったのは「日常生活費」と「医療費」でした。調査結果では、78%が生活費の支出を挙げ、続いて65.5%が医療費を重要視していると回答しています。この傾向から、老後の生活で最も重要視されるのは、安定した日常の維持と健康管理であることが明確になりました。
親からの資産移転への期待は少数派
調査において、「親からの預貯金相続に期待しない」という回答が64%を超えました。多くの人々が親からの支援を期待していない現実が反映されており、これが今後の老後資金準備における意識の変化を促す要因となっています。
今後の対策として早期の準備が求められる
老後資金の準備が不十分であることが示された今回の調査は、早期に積立貯金を始め、計画的に資産を増やす重要性を再認識させる結果となりました。貯蓄額が不安な人々にとって、今後の生活設計をしっかりと見直す必要があるとともに、今からできる準備をしておくことが、安心した老後を迎えるための鍵となります。