AI強化モデル「edge 60 pro」日本で7月発売へ
モトローラ・モビリティの日本法人は6月23日、AI機能を備えた新型スマートフォン「motorola edge 60 pro」を7月4日に国内発売すると明らかにした。高性能な撮影補助機能を搭載し、価格は7万9800円に設定されている。オンライン販売のほか、全国の家電量販店で取り扱われる。
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撮影支援にAI導入、動きのある被写体も鮮明に
最大の特徴は、独自開発のAIを活用した撮影補助機能にある。被写体がダンスをしている場面でも、動きのブレを抑えて自然な画質を保つほか、集合写真で目を閉じている人物がいた場合も自動で目線を補正する。これにより、撮影後の編集作業が不要となり、誰でも手軽に高品質な写真を撮影できる。
ソフトバンクも販売を開始、販路を拡大
通信大手ソフトバンクも本端末の販売を予定しており、7月11日から取り扱いを開始する。SIMフリー端末としての販売に加え、キャリアを通じた提供により、幅広いユーザー層への浸透が期待される。
日本市場での販売倍増を目指す戦略
モトローラ・モビリティ日本法人の北原秀文社長は、同端末を通じてAIの活用が一般消費者に広がることを期待するとし、前年比2倍の販売を目標としている。これまでミッドレンジ市場を中心に展開してきたモトローラだが、本機種でプレミアム層の開拓も視野に入れる姿勢を見せた。
中国レノボ傘下の戦略的展開が影響
モトローラ・モビリティは現在、中国・聯想(レノボ)グループの傘下にある。世界最大級のパソコンメーカーである同社の支援を受け、AI分野を中心にスマートフォン市場での存在感を高めようとしている。今回の新製品も、グローバル展開と日本市場の特性を融合させた戦略の一環といえる。