ホンダが達成したベトナム4000万台の歩み

河本 尚真
经过
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二輪大国で築いた圧倒的シェアが明らかに

ベトナム国内でバイクの主要ブランドとして知られるホンダベトナムが、累計生産台数4,000万台という節目に到達した。1997年からの約28年間での記録であり、これは国内市場での8割超のシェアに裏付けられた結果である。急速な都市化と個人移動の普及により、バイクは生活インフラの一部となってきた。

ハノイ郊外の生産拠点で記念式典を実施

6月30日、首都ハノイ郊外のホンダ工場で記念式典が催され、現地の官民関係者が出席した。式典では4,000万台目となる記念車両が披露され、会場に集まった関係者から拍手が送られた。ホンダはこの車両を販売せず、工場内での展示を検討しているという。

ホンダ幹部が地域への思いを表明

式典では、ホンダ本社の塚本飛佳留 開発生産統括部長が登壇。「ベトナムはアジアにおける重要拠点であり、今後も世界規模での発展に貢献していく」と語った。ホンダにとってベトナムは単なる生産拠点を超え、地域との信頼関係に根ざした戦略的な拠点となっている。

地元政府が経済貢献を高く評価

地元政府の幹部も式典で演説し、ホンダの存在が雇用創出と経済成長に与えた影響に謝意を表明。「同社は、国民に最も愛されるブランドの一つとなった」と称賛し、その功績を公式に認めた。ホンダの事業はベトナムの製造業全体にも波及効果をもたらしている。

長期的成長を見据えた生産戦略の一環

ホンダは今後もベトナムを含む東南アジアにおいて、バイク生産と販売を柱とした地域戦略を継続するとみられる。これまでの累積生産台数は、同社の効率的なサプライチェーン構築と現地に根差した経営方針を証明するものだ。

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