43歳の新人候補が東京の激戦区で勝利
2025年7月20日に実施された参議院選挙において、東京選挙区では32人の候補が7議席を争う中、参政党新人のさや氏(43)が当選を果たした。千代田区の開票センターには当確の一報を受けて姿を現し、支持者の歓声とともに万歳で応じた。今回の勝利は、同党が選挙区で議席を得たのは結党以来初となる。
街頭演説での訴えが無党派層に浸透
さや氏は選挙期間中、「消費税の段階的廃止」や「少子化対策」を掲げて訴えを展開。こうした主張は既存の支持基盤にとどまらず、無党派層にも広がりを見せた。神奈川県出身で歌手としても活動していた経歴を持つ点も、幅広い有権者に親しみを与えたとみられる。
「日本人ファースト」スローガンへの反応と釈明
選挙戦で掲げた「日本人ファースト」のスローガンは一部で排外的だと批判された。これに対してさや氏は、報道陣の前で「誤解を受けた面がある」と説明し、「外国人労働者の過剰な受け入れが日本人の賃金上昇を妨げている」として、賃金停滞問題の解決を意図した発言であると強調した。
党勢拡大の流れに乗った結果と分析
参政党は2025年6月の都議選で3議席を獲得しており、その流れが今回の参院選にも反映された。終盤にかけては党代表による応援演説やSNSを活用した情報発信が活発化し、知名度と支持の拡大につながった。東京選挙区という全国的に注目される舞台での勝利は、党勢拡大の弾みにもなり得る。
今後の議会活動と課題
当選後のインタビューでさや氏は、「日本人を大切にする政治が求められている」と語った。また、「日本の将来にとって子育て支援と経済の再建は急務」と述べ、議会での政策提案に意欲を見せた。初当選ながら注目を集める存在として、今後の議員活動に対する関心が高まっている。