トヨタがフジテレビCM再開、他社にも波及の可能性

浅川 涼花
经过
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約半年ぶりにフジテレビでのCM出稿を再開

トヨタ自動車は7月29日、フジテレビへのCM出稿を一部再開したと発表した。28日から夜のニュース番組「Live News α」でモータースポーツコーナー限定の放映を行い、他の時間帯や番組での再開は未定とした。トヨタは今年1月半ば以降、同局への広告を見合わせており、今回が約半年ぶりの復帰となる。

日産と花王もフジテレビへのCM出稿を順次再開

日産自動車は、7月中旬から人気アニメ「サザエさん」でのCM放映を再開した。フジテレビの対応を踏まえて決定したとし、他番組での再開については今後慎重に判断するとしている。また、花王は10月からドラマ枠での広告再開を計画しており、フジテレビのガバナンス強化や再発防止策を評価した形だ。

大手企業による広告再開の動きが広がる状況

トヨタや日産に続き、既にサントリーホールディングス、大和ハウス工業、ロッテが広告を再開しており、明治も8月からの再開を予定している。製造業の象徴とも言えるトヨタの再開は他の広告主に影響を及ぼす可能性が高く、今後さらなる再開の連鎖が見込まれている。

トヨタが強調する広告出稿の方針

トヨタは自社の広告戦略について「車の魅力を伝える番組を提供している」とし、顧客や関係者からの共感を得る形で広告を続ける意向を示した。企業イメージの向上やブランド価値の維持を意識した戦略の一環とみられる。

今後のフジテレビ広告市場の動向に注目

フジテレビにおける大手企業の広告復帰が続く中、他の企業が追随するかが焦点となる。特に広告収入の回復に直結するため、メディア業界や広告主の動向は引き続き注視される見通しだ。

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