日経平均が4万円台回復 米利下げ期待が追い風

市原 陽葵
经过
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東京株が反発し3営業日ぶりに上昇へ

5日の東京株式市場では日経平均株価が前日比258円高の4万0549円となり、3営業日ぶりに反発した。米国市場での株価上昇を受けて東京市場にも買いが波及し、幅広い銘柄が値を上げた。米利下げ観測が背景にあり、金融環境の緩和期待が市場を支えた。

米雇用指標悪化が金融緩和の観測を後押し

米国では雇用統計の悪化を受けて利下げへの見方が強まった。金利先物市場では9月の利下げ確率が9割とされ、場合によっては0.5%の利下げの可能性もあるとの分析が出ている。これにより米国株は反発し、東京市場でも投資家の買い意欲が高まった。

主力株や電線株に広がる買いの動き

東京市場ではソフトバンクグループやTDK、ファナックなどの主力株に加え、古河電工やフジクラといった電線関連株も上昇した。決算発表を受けた川崎汽や三菱重、営業黒字見込みを示したマツダなどの個別株物色も活発化し、相場を押し上げる要因となった。

国内株価指数が一斉に反発

日経平均だけでなく、東証株価指数(TOPIX)は20.34ポイント高の2936.54、JPXプライム150指数は8.00ポイント高の1272.69と、いずれも反発した。米国市場の安定や国内決算発表が日本株全体の堅調さを後押しした形だ。

市場動向と今後の見通し

東証プライム市場では、売買代金が概算で4兆8776億円となり、売買高は21億3121万株に達した。今後も米国の金融政策や国内企業の決算が相場を左右する展開が予想され、投資家の関心は経済指標やFRBの動向に集まっている。

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