マイナ保険証スマホ対応、準備整った施設から順次開始

市原 陽葵
经过
読了目安: 5 分

導入時期と対象施設が発表

8日、福岡資麿厚生労働相は、マイナ保険証機能を搭載したスマートフォンの利用を2025年9月中旬より全国で順次始めると表明した。対応できるのは、専用端末を設置し運用準備を終えた医療機関や薬局に限られる。

先行導入地域での検証結果

このシステムは7月から関東地方の一部施設で試験的に運用され、利用時の課題や改善点を検討してきた。運用開始から大きな問題は確認されず、全国展開に支障はないと判断された。関東での成果が、今回の本格導入につながった形だ。

厚労省HPで対応施設を公開

厚労省は、対応する医療機関や薬局の情報を公式サイトで順次掲載し、利用者が事前に確認できるようにする。地域や診療科目別に検索可能な仕組みを整えることで、患者が効率的に受診先を選択できる環境を整備する。

環境整備と周知活動の強化

厚労省は、スマートフォンでの受診方法や注意点を周知するキャンペーンを展開する。初めて利用する患者や高齢者にもわかりやすい案内を提供し、トラブル防止と円滑な運用を目指す。

医療アクセスの改善と将来展望

スマートフォン活用により、マイナンバーカードの持参が不要となるため、紛失リスクや持ち忘れの不便が解消される。今後は診療情報のオンライン共有や医療手続きの簡素化が進み、医療アクセス全般の改善につながることが期待される。

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