販売枚数が黒字化基準に到達
日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博の8月8日までの入場券販売枚数が1809万5703枚に達したと発表した。この数字は、運営費を黒字化するための目安とされた約1800万枚を上回る。協会は当初から、収支均衡に必要な入場券販売を最優先課題としてきたが、今回の発表で一定の節目を迎えた。
来場者数は4カ月で1340万人超
万博は4月に開幕し、8月13日で4カ月を迎える。9日時点での一般来場者数は累計1340万2033人に達しており、会場は引き続き多くの人でにぎわっている。連日、多様なイベントや展示が行われ、国内外からの集客が進んでいる。
運営費は入場券収入が大部分を占める
協会の試算では、運営に必要な経費は人件費や宣伝費を含めて総額1160億円。そのうち8割以上を入場券の売り上げで賄う計画だ。入場券販売の好調は運営資金確保に大きく寄与しているが、他の収入源の確保も課題として残っている。
収支見通しは9月以降に判断
協会は収支の確定を9月以降に行う予定であり、現時点での黒字化は確定していない。「パーク・アンド・ライド」の利用料収入は予想を下回っており、また、災害などによる予期せぬ支出の可能性もあるため、慎重な見極めが必要とされる。
目標2300万枚販売へ向けた展望
協会は今後も販促活動を継続し、最終的に2300万枚の販売を目指す方針だ。夏から秋にかけて大型イベントの開催が予定されており、さらなる来場者増が期待されている。