大規模爆発で2人死亡と10人負傷が判明
8月11日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊に位置するUSスチール・クレアトン工場で大規模爆発が発生し、2人の死亡が確認された。少なくとも10人が負傷し医療機関へ搬送された。爆発直後、消防隊がただちに消火と救助活動を開始し、周辺地域は緊迫した状況となった。
全米最大のコークス製造施設が被災
爆発があったクレアトン工場は、製鉄用燃料である「コークス」を製造する全米最大規模の生産施設で、約1300人が勤務している。被害の詳細や設備の損壊規模は明らかになっていないが、生産活動への影響は避けられない状況だ。
周辺住民への安全措置と行政の対応
地元自治体は爆発後、周辺住民に自宅待機を呼びかけた。ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事はSNSで「複数の爆発が確認された。必要な支援を提供するため地元当局と緊密に連携する」と述べ、州としての対応を強調した。
USスチールと日本製鉄の声明
USスチールのデイビッド・ブリットCEOは声明で「被害にあった従業員とその家族にお悔やみを申し上げる。原因を徹底的に調査する」と表明した。今年6月に同社を完全子会社化した日本製鉄も「深い悲しみとともに犠牲者に哀悼の意を示す。安全を最優先し、復旧を全面的に支援する」との声明を発表した。
原因調査と復旧の見通し
爆発の原因は現時点で不明で、地元当局とUSスチールが合同で調査を進めている。今後の調査結果と復旧計画は地域経済や鉄鋼供給にも影響を与える可能性があり、注目が集まっている。