栃木県立高校で盗撮事件 教諭逮捕と校内調査の進展

市原 陽葵
经过
読了目安: 5 分

県立高校教諭が女子更衣室での盗撮容疑で逮捕

栃木県警は、県立高校に勤務する38歳の男性教諭を性的姿態撮影処罰法違反と建造物侵入の疑いで逮捕した。男は8月上旬、勤務先の女子更衣室に侵入し、天井の点検口に小型カメラを設置して盗撮したとされる。供述によれば「盗撮することが楽しかった」と容疑を認めている。

校内で20台以上の小型カメラを発見

警察の調べでは、女子更衣室や女子トイレなど十数か所から計20台以上の小型カメラが見つかった。5日に学校関係者が女子トイレ内でカメラを発見し、事件が発覚した。その後の捜索で、容疑者の関係先から数十点のSDカードや、カメラ設置に使われたとみられる工具が押収された。

カメラは自作の可能性も

押収品の分析から、一部のカメラは市販品ではなく、容疑者が自ら組み立てた可能性が浮上している。映像データは多数残されており、警察は保存内容の解析を進めるとともに、被害の全容解明に注力している。

県教育委員会が謝罪と再発防止を表明

事件を受け、中村千浩教育長は「県民の信頼を裏切る結果となったことをおわびする」と謝罪した。さらに、事実関係を確認の上で厳正に対処し、全教職員への倫理意識の徹底を図ると表明した。

被害範囲と今後の捜査の見通し

警察は、女子更衣室以外に設置されていたカメラによる被害の有無を調べており、被害者の特定作業も進めている。事件の性質上、映像の流出防止と被害者の心理的ケアが課題となっている。

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