日本防衛相がトルコを訪問
中谷防衛相は8月19日から20日にかけてトルコを訪れ、ギュレル国防相や国防産業庁長官と会談したほか、防衛関連企業の施設を視察し、防衛協力の深化に向けた姿勢を打ち出した。
無人機産業に対する日本側の関心
視察先の一つであるトルコ航空宇宙産業は、攻撃型ドローンの開発で国際的に注目を集めている。中谷防衛相は、無人機技術の進展に強い関心を示し、協力の可能性を探るため実務者協議を立ち上げることで合意した。
導入に関する慎重な姿勢
中谷防衛相は記者団に対し、トルコ製防衛装備品の取得を前提とするものではないと説明した。その一方で、協力の可能性を検討する意向を明らかにし、今後の装備当局間での話し合いに委ねる姿勢を示した。
TB2バイラクタルへの注目
トルコ製の「TB2バイラクタル」は、ウクライナ軍が導入し、ロシア軍の戦車を破壊するなど実戦で成果を挙げたことで知られている。日本が導入を検討する可能性がある装備品として注目されている。
今後の協力の行方
防衛省は2027年度までに沿岸防衛構想を整備する方針を掲げており、無人機の活用はその中核を担うと見られる。今後、日本とトルコの協議がどのように進展するかが、防衛政策の大きな焦点となる。