スマホで空きトイレ確認可能に TOTOが新サービス導入

浅川 涼花
经过
読了目安: 5 分

新サービス開始で混雑回避が可能に判明

トイレ大手のTOTOは2025年8月、駅や商業施設に設置されたトイレの混雑状況をスマートフォンで確認できるサービスを開始した。これにより利用者は事前に空いているトイレを探すことが可能となり、混雑の分散や待ち時間の短縮が期待される。

QRコード活用で利用手順を簡略化

利用者は施設のエントランスや館内に掲示されているQRコードをスマートフォンで読み込み、専用サイトにアクセスすることでトイレの混雑度を確認できる。表示は「混」「やや混」「空」の3段階で提供され、さらにフロアマップと連動してトイレの場所も把握できる仕組みとなっている。

故障や清掃情報を即時に施設へ通知

本サービスには、汚れや故障などの異常を施設管理者へ直接通知できる機能が搭載されている。これにより、施設側は迅速に清掃や修理対応を行える体制を整え、利用者にとって快適な環境を維持することが可能になる。

IoT技術を活用した一元管理を導入

今回の取り組みは、TOTOが展開するIoTを用いたトイレ設備管理サービスの一環として導入された。温水洗浄便座の温度管理などを含め、施設側が設備を一括で監視できる仕組みが整えられている。新サービスは、追加契約を行った施設に限定して提供される。

ユーザー利便性と施設運営の双方に影響

このサービスにより、利用者は混雑を避けて効率的にトイレを利用できる一方、施設側は利用状況や異常をリアルタイムで把握し、運営の効率化につなげられる。今後は多くの施設での導入が進めば、トイレ待ちの緩和や利用環境の改善に寄与することが見込まれる。

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