大阪市ふるさと納税にUSJチケット登場

河本 尚真
经过
読了目安: 6 分

地域の魅力発信と寄付拡大を両立へ

大阪市は、人気テーマパークユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の入場券をふるさと納税の返礼品に採用した。運営会社のユー・エス・ジェイが発表したもので、寄付を通じて地域観光の活性化を図る狙いがある。大阪・関西万博閉幕後の観光需要の維持と、新たな寄付者層の掘り起こしを目指す施策だ。

利用期間は2026年8月末まで、寄付受付は年内

返礼品の対象となる寄付は2025年12月31日まで受け付けられる。4万円の寄付で1日券が入手でき、午後3時以降の入場を可能とする「トワイライトパス」なども選択できる。利用可能期間は2026年1月から8月31日までと設定されており、万博閉幕後の観光需要の下支えを意識した設計となっている。

万博効果の持続へ、USJが地域経済をけん引

大阪市此花区に位置するUSJは、関西有数の観光拠点として国内外から多くの来場者を集めてきた。万博閉幕後も観光需要を維持するため、同市と協力し地域経済の安定的成長を図る意向を示している。今回の返礼品化は、万博効果の継続的な波及を狙う施策としても注目される。

初の取り組みとして他自治体の動向にも注目

USJがふるさと納税返礼品として入場券を提供するのは今回が初であり、他の観光施設や自治体が同様の施策を検討する動きにも影響を与える可能性がある。観光業の回復に向けて官民が連携する形が、今後の地域振興策の新たな方向性を示しているといえる。

ふるさと納税制度の新たな展開が始動

これまで特産品中心だった返礼品の枠組みにエンタメ要素を取り入れることで、寄付の幅が広がりつつある。USJの取り組みは、都市型観光と納税制度の融合を象徴するものであり、寄付を通じた地域支援の新しい形として注目される。今後の反響によっては、恒例の企画となる可能性もある。

この記事をシェア