キャッシュレス限定体制の検証で利用者評価が高水準
協会は会場全体を現金非対応とし、複数の決済手段に統一した運営の検証結果を示した。調査では満足度が9割超となり、会場内の行動に大きな支障が出なかった点が明確になった。現金を使わない仕組みへの抵抗感は限定的で、利用者の行動パターンにも大きな変化は生じなかった。
店舗側作業の大幅短縮がキャッシュレス普及の利点を示す
出店側は決済に関わる作業が大幅に短縮され、従来の1割程度の時間で処理できる状態となった。会計時の細かな手順が不要になり、混雑が発生しやすい時間帯でも処理が流れやすい運用が保たれた。現場が実感した作業効率の向上は、キャッシュレス方式の実務的な効果を示す裏付けとなった。
決済データやアンケートが示す利用傾向の特徴
決済金額ベースではクレジットカードが47.1％で最多となり、コード決済が36.0％、電子マネーが16.9％と続いた。三井住友カードの分析によれば、1～5回目来場の平均利用額は7371円だった。約1万件の回答では94％が現金より効率的と答え、会場内の決済行動が統一仕様に適応していた様子が確認できる。