デジタル技術を集約した関西初の実証拠点
ローソンとKDDIは2025年12月16日、大阪市中央区のKDDI大阪第2ビルにデジタル技術を活用した実験店舗を開設した。東京に続く2拠点目で、関西では初となる。店舗はKDDI社員専用フロアに設けられ、日常的な利用を通じて技術の完成度を高める役割を担う。
オフィス特化型モデルの設計思想
新店舗は「オフィス特化型コンビニ」として設計されている。利用者は専用アプリを使い、商品選択から決済までをスマートフォン上で完結できる。レジを設置しない構成により、昼休みなど時間制約の厳しい場面でも利用しやすい環境を整えた。先行実験では、滞在時間短縮の効果が確認されている。
人流解析と自動化による省力運営
店内ではAIを用いた人流解析が行われ、防犯カメラ映像から来店状況や欠品傾向を把握する。分析結果は商品配置や補充計画に反映される。加えて、飲料陳列ロボットを導入し、作業負担の軽減を図っている。これらの仕組みにより、店舗運営の省人化が進められている。
実験を通じたサービス高度化
両社は、固定客が多いオフィス内店舗の特性を生かし、購買データの蓄積と活用を重視している。過去には東京で自動調理ロボットを導入するなど、複数の技術検証を実施してきた。大阪店舗でも、利用実態を基にした改善を重ね、サービスの精度向上を目指す。
小売り分野で広がるデジタル活用
小売業界では、AIやロボットを用いた接客や業務効率化の動きが広がっている。ローソンとKDDIは、今回の実験店舗を通じて得た成果を、他のオフィスや既存店へ展開する構想を描く。KDDIがローソンに50%出資する関係を背景に、リテール分野での技術融合が今後の競争力に直結する局面となっている。