新施設稼働が示す事業展開の方向性
ヤマトホールディングスは8日、インドに海外最大規模となる物流施設を稼働させた。延べ床面積は約2万4900平方メートルで、同社の海外拠点として過去最大となる。製造業向けの物流需要に対応する中核施設として位置付けられている。
製造業集積を背景にした需要取り込み
拠点が置かれたハリヤナ州周辺では、自動車を中心とした製造業の集積が進んでいる。部品供給から製品保管まで一貫した物流需要が高まる中、新施設はその受け皿となる。周辺工場との距離の近さが迅速な輸送を可能にする。
ジャストインタイム物流への対応
新拠点では、生産計画に合わせて部品を工場へ届ける物流に対応する。製造工程に直結した供給体制を構築することで、在庫管理の効率化を図る。完成品の保管や納品業務も担い、製造業の物流負担を軽減する役割を果たす。
高品質物流を支える設備と運用
施設内には空調設備を備え、温度管理が必要な精密機器の取り扱いが可能となっている。輸送面では、現地道路事情を踏まえた梱包を採用し、品質維持を重視する運用を行う。日本水準の物流品質を現地で提供する体制が整えられた。
成長市場インドでの戦略的拠点
インドでは製造業振興政策を背景に、倉庫需要が拡大している。ヤマトHDは今回の拠点開設を通じ、製造業向け物流の基盤強化を進める。成長市場での事業拡大を支える重要な拠点として機能する見通しだ。