中国新車市場における構造変化
中国の自動車市場では、電気自動車を中心とする新エネルギー車の普及が急速に進んでいる。2025年もこの流れは続き、従来のガソリン車を主力とするメーカーには厳しい環境となった。日系3社の販売実績は、こうした市場構造の変化を反映したものとなった。
トヨタが示した回復の兆し
トヨタは2025年、中国での新車販売を前年比でわずかに伸ばした。4年ぶりに前年を上回ったことは、市場環境を踏まえると一定の成果といえる。電動車の販売比率が上昇し、新モデル投入が販売を支えた。競争が激しい中国市場で、一定の存在感を維持した形だ。
日産の長期低迷と改善点
日産は販売減が続いているものの、2025年は減少幅が前年より縮小した。中国向けEVの展開が寄与し、急激な落ち込みは回避された。ただし、7年連続の前年割れという事実は重く、抜本的な戦略転換が求められている。
ホンダの販売不振が示す課題
ホンダは中国市場で大幅な販売減となり、回復の兆しは見られなかった。電動化の進展に対し、十分な新モデルを投入できなかった点が響いた。中国市場での競争力を取り戻すには、商品戦略の再構築が不可欠となっている。
政策動向と今後の市場環境
2025年12月には新車販売が各社とも前年同月を下回った。補助金制度の終了や新政策を見極める動きが影響したとされる。一方で、日中関係の緊張が自動車販売に直接影響したとの明確な兆候は確認されていない。市場では引き続き、電動化対応が競争力を左右する要素となっている。