アイシン、地域軸経営を深化 世界拠点を再編

小野寺 佳乃
読了目安: 5 分

世界展開を見据えた経営方針を説明

アイシンの吉田守孝社長(68)は、世界各地に展開する約150の生産拠点を基盤に、地域ごとの市場特性に即した生産体制を強化する考えを明らかにした。単一のグローバル戦略ではなく、各地域の需要や顧客構成に応じた判断を重視する姿勢を示している。現地の事業環境を踏まえた柔軟な対応が競争力向上につながるとの認識を示した。

北米市場でHV関連事業を拡充

北米ではハイブリッド車の需要が高まっていることを背景に、関連部品の生産能力を引き上げる方針を掲げた。電動化の進展が続く中でも、HVが重要な選択肢として位置付けられている点を踏まえた対応といえる。需要動向に即した設備投資を進め、安定供給体制の構築を図る。

地域主体の事業運営を徹底

同社は営業、調達、生産を一体で捉え、現地主導の経営を徹底する方針を打ち出した。意思決定の迅速化や、地域特有の課題への対応力を高める狙いがある。現場との距離を縮めることで、顧客との協力関係をより強固なものにする考えだ。

重点地域を明確化した事業配分

日本、北米、インド、南米を重点地域として位置付け、それぞれの市場で成長機会を探る。地域ごとに役割を明確にし、経営資源の配分を最適化することで、持続的な事業拡大を目指す。市場環境の変化を踏まえた柔軟な戦略運用が求められる。

顧客連携を軸に取引拡大を目指す

顧客との意思疎通を密にすることで、既存製品にとどまらない取引の広がりを期待している。地域密着型の体制は、新たな製品提案や受注機会の創出につながる。現地生産の強化は、同社の中長期的な成長戦略の柱となっている。

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