医療株下落が相場の重荷
1月27日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が反落した。取引時間中には下げ幅が500ドル超に達し、15時時点でも400ドル以上の下落となった。主因は医療保険株への売りで、指数全体を押し下げた。
一方、幅広い銘柄で構成されるS&P500種株価指数は5営業日続伸し、終値で最高値を更新した。指数ごとの動きに大きな差が生じ、相場の分断が際立つ一日となった。
ユナイテッドヘルスの決算が波乱要因
医療保険株の下落を主導したのはユナイテッドヘルス・グループだった。同社株は一時20%超下落し、ダウ平均の最大の押し下げ要因となった。
同社が発表した2025年10〜12月期決算では、売上高が市場予想を下回った。さらに、2026年12月期の通期売上高見通しも予想に届かず、収益面への警戒が強まった。
CMSの支払い案が同業に連鎖
医療保険株への売りは制度面の発表を受けて一段と強まった。CMSは、高齢者向け公的医療保険の枠組みであるメディケア・アドバンテージを巡り、2027年に保険会社へ支払う金額を前年比平均0.09%増とする案を示した。
この内容が市場想定を大きく下回ったとの受け止めが広がり、医療保険会社の収益見通しに対する警戒が強まった。売りはヒューマナやCVSヘルスにも波及し、セクター全体が軟調となった。
ハイテク株が相場を支える展開
医療株が下落する一方で、テクノロジー株は堅調だった。決算発表を控えるマイクロソフトやアップルが上昇し、相場の下支え役となった。
加えて、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、ブロードコムなども買われ、ナスダック総合株価指数は5日続伸した。指数間で資金の流れが明確に分かれた。
個別銘柄の動きと市場の評価
個別では、UPSが2026年の増収見通しを示したことを受けて上昇し、同業のフェデックスも買われた。GMは第4・四半期の実質利益増加を背景に堅調だった。
一方、ナイキ、ホーム・デポ、アメリカン・エキスプレス、決算を発表したボーイングは下落した。同日発表の1月消費者信頼感指数は大幅に低下したが、市場の主な関心は医療株とハイテク株の対照的な動きに集中した。