リニア建設の前進と環境対応を両立へ

浅川 涼花
经过
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岐阜県でリニア開業推進に向けた決議を採択

岐阜県と沿線自治体によるリニア中央新幹線建設促進県期成同盟会は、7月14日に岐阜県多治見市で定期総会を開催し、早期開業を求める決議を採択した。議題はリニア事業の進捗を確認するとともに、地元が抱える課題への対応についても議論された。

瑞浪市で井戸水位が低下、JR東海に対策を要請

瑞浪市のトンネル掘削現場付近では井戸の水位が低下していることが明らかになっており、住民生活や水資源への影響が懸念されている。これを受け、同盟会はJR東海に対して被害の拡大を防ぐ措置の実施と水資源保全の検討を要請した。

工事加速と安全対策の両立を求める声

決議では、リニアの各工区で工事が進む中、集中豪雨などによる土砂流出への対策が急務であることも明記された。特に、地形の変化が激しいエリアでは予期せぬ被害が出る可能性があるため、安全管理体制の強化が求められている。

江崎知事「リニアは未来を変える交通手段」

総会に出席した江崎禎英岐阜県知事は、リニア開業によって品川―名古屋間が40分で結ばれる利便性を強調。「リニアは未来を変える大きな手段だ」と述べ、地域経済と社会基盤の変革につながる可能性に言及した。

地域と企業の連携で課題克服を目指す構え

同盟会では今後も自治体とJR東海の緊密な連携を通じて、環境保全とインフラ整備の両立を図る方針。今後の議論では、周辺住民の理解と協力を得るための取り組みも強化される見通しだ。

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