高性能チップと生成AI機能の導入が判明
米グーグルは2025年8月21日、スマートフォン「Pixel」シリーズの第10世代モデルとなるPixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XLを発表した。最大の特徴は新開発のGoogle Tensor G5チップで、Google DeepMindと共同設計されたことで生成AIの処理能力が大幅に強化された。これにより、オンデバイスでの自然な対話、即時提案、写真処理が可能となり、AIが端末の中心的役割を担う。
デザイン刷新と耐久性向上を発表
新モデルはデザイン面でも改良され、従来から特徴的だったカメラバーがより洗練された形状に変更された。筐体にはシリーズ史上最多のリサイクル素材を採用し、環境面への配慮を強調。新たにQi 2規格のワイヤレス充電をサポートする「Pixelsnap」や専用アクセサリーも登場し、使い勝手の幅が広がった。カラー展開は「Obsidian」「Frost」「Indigo」「Lemongrass」など複数が用意されている。
カメラ機能強化と新ツールの活用が注目
カメラではAIを活用したカメラコーチが導入され、撮影時に構図やフレーミングを助言。さらにProモデル専用の「超解像ズーム Pro」では最大100倍ズームを実現する。これは単なるデジタル拡大ではなく、Tensor G5による生成AI処理を加えた高度な補完技術が用いられている。望遠撮影から日常のスナップまで幅広い撮影シーンで活用できる。
通話の同時通訳機能が導入された影響
Pixel 10シリーズには新たに通話同時通訳機能が搭載された。通話中に音声を即時に翻訳し、利用者の声に近い音声をAIが生成して相手に伝える。事前登録や保存が不要なため、プライバシー面にも配慮されている。これにより、異なる言語を話す利用者間でも円滑な意思疎通が可能になり、国際利用の利便性が向上する。
日本市場での発売日程と価格が発表
日本では8月21日から予約が開始され、8月28日に正式発売される。価格は12万8900円からで、GoogleストアのほかNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルなど主要通信事業者が取り扱う。発売記念キャンペーンとして、対象端末の下取りやストアクレジット付与により実質49,800円から購入可能とする施策も実施される。