スタートアップが大阪万博で革新技術を発表

嶋田 拓磨
经过
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世界的課題に挑む新興企業が集結

大阪・関西万博の会場で「グローバルスタートアップエキスポ2025」が始まり、国内外から約150社の新興企業が集まった。出展企業は健康、環境、エネルギーなどの分野に焦点を当て、最先端の技術を披露した。イベントは17日と18日の2日間開催され、来場者にはビジネスマッチングや投資機会の提供も行われている。

医療分野から最先端技術が登場

東京大と筑波大発のセレイドセラピューティクスは、血液がん治療に活用される造血幹細胞の培養技術を紹介した。ヒューマンライフコードはへその緒由来の間葉系細胞を使った治療法の開発を進めており、臨床試験の進展をアピールした。これらの技術はバイオ分野における日本の存在感を強調するものとなった。

農業や再生医療の革新事例を紹介

兵庫県丹波市のサグリは、人工知能と衛星データを組み合わせた農業支援システムを披露し、持続可能な農業の未来を描いた。京都大発のトレジェムバイオファーマは永久歯が少ない子供を対象にした歯の再生薬を紹介し、再生医療分野の進展を示した。関西発の取り組みは地域の研究成果を世界に広げる狙いを持っている。

投資家を惹きつける国際的舞台

会場では国内外の投資家も参加し、企業と投資家の直接対話が行われた。ピッチセッションを通じて各社が事業の将来性を説明し、新規投資の呼び込みを目指した。スタートアップにとっては資金調達と国際展開の重要な契機となった。

国際的メッセージが強調する意義

開幕に際し、米エヌビディアのジェンスン・フアンCEOはビデオメッセージを寄せ「スタートアップは次世代を形成する要」と強調した。大阪万博での国際的な連携は、革新技術の普及と投資環境の拡大に結び付くことが期待される。

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