ザッカーバーグ氏、AI眼鏡で次世代技術戦略を提示

小野寺 佳乃
読了目安: 5 分

AI搭載スマートグラスの特徴が判明

メタは「メタ・レイバン・ディスプレー」を公開し、眼鏡型端末の進化を示した。右レンズにデジタルディスプレーを内蔵し、翻訳や写真閲覧などを表示可能。音声入力や手首のリストバンドを通じて操作でき、従来のスマートデバイスより直感的な体験を提供する。

リストバンドを用いた新しい操作性を発表

手首に装着する専用バンドは、筋肉の微小な動きを検出する仕組みを採用。ユーザーが指を軽く動かすだけでメッセージ送信や電話応答が可能となる。タッチ操作不要で、手をふさがずに利用できる点が強調された。

発売日と価格帯の詳細が発表

米国での販売開始は9月30日、価格は799ドル。日本円換算で約11万7000円に相当する。発売初期は米国内に限定されるが、翌年以降はカナダや欧州にも展開される予定。日本市場への投入は未定とされた。

関連ブランドの新製品投入の影響

発表会ではレイバンの既存モデル刷新とともに、スポーツ用ブランド「オークリー」から「バンガード」が発表された。ガーミンやストラバと連携し、運動中のデータをリアルタイムで表示。バッテリー駆動時間は9時間とされ、価格は499ドルで10月21日に発売予定である。

CEOが示した技術開発の方向性

ザッカーバーグCEOは「AIは人々に奉仕するためのものであり、社会全体の利益に資するべきだ」と強調した。スマートグラスはその象徴的存在として開発されており、AIによる「超知能」の実現に向けた取り組みの一環とされた。

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