日本料理「明寂」が最高評価 三つ星に新規選出

嶋田 拓磨
经过
読了目安: 6 分

新たな三つ星獲得が判明

『ミシュランガイド東京2026』のセレクションが9月25日に公開され、日本料理「明寂」が新たに三つ星を獲得した。これにより東京の三つ星レストランは昨年と同じ12店となった。2022年に開業した明寂は、翌年には二つ星を得ており、短期間での最高評価は異例とされる。

中村英利シェフの言葉が注目

料理長の中村英利氏は発表会で「支えてくださるお客様や共に歩む仲間、家族に深く感謝する」と述べた。中村氏は昆布や鰹節に頼らず、食材本来の持ち味と海底湧水を生かした独自の表現を追求してきた。今回の三つ星獲得は、その革新性と真摯な姿勢が評価された結果といえる。

星の数と掲載店数を発表

今回の発表で三つ星は12店、二つ星は26店、一つ星は122店となった。総掲載数は526店に達し、東京は19年連続で世界で最も星付き店舗が多い都市としての地位を保っている。星を持たないが質の高い料理を提供する「ビブグルマン」には114店が選ばれ、多様な食文化の裾野を示した。

ビブグルマンと新ジャンルが話題

「ビブグルマン」では新たに16店が掲載され、その中には東京初の「東南アジア料理」として『ナイトマーケット』が含まれた。また「居酒屋」やデザートコースを中心とした「クリエイティブ」分野の店舗も増えた。こうした動きは、東京の外食シーンの進化と広がりを示している。

個人アワード受賞者を発表

また、個人に贈られるアワードも発表された。「メンターシェフアワード」には97歳の金本兼次郎氏が選ばれ、世界最高齢の星付きシェフとして注目を集めた。「サービスアワード」には熊谷泰代氏、「ソムリエアワード」には中村豪志氏が選出され、卓越した人材が業界全体を支えていることが浮き彫りとなった。

この記事をシェア