国内衰退からの逆転狙うドムドム、台北で新展開

小野寺 佳乃
読了目安: 5 分

台北の百貨店で開業が判明

老舗バーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」が、10月1日に台北市で海外1号店を開業した。現地企業と提携してのフランチャイズ方式で運営され、初日から行列ができる盛況ぶりを見せた。国内で店舗数を減らしてきたブランドにとって、新たな市場での挑戦が始まった。

過去の全盛期と急速な縮小の経緯

1970年に誕生した同チェーンは、90年代には全国400店超を誇った。しかし競合の拡大に押され、次第に縮小を余儀なくされた。2017年には事業が移管され、経営の立て直しを図りながら現在は29店舗を維持している。

独特な商品展開が台湾進出を後押し

今回の出店で大きく打ち出されたのが、カニを丸ごと使ったバーガーなど、他社にない独創的な商品群である。現地でも日本で培った特色を武器に、オリジナル商品を組み合わせた展開が予定されている。

ブランドイメージ再生への試み

シンボルキャラクター「どむぞうくん」や個性的なメニューは、若者を中心に再評価されつつある。台湾市場での展開は、その流れをさらに加速させる試金石になる可能性がある。

海外市場への挑戦が持つ影響

台北での開業は、縮小を続けた国内市場からの反転攻勢を象徴する動きとなった。現地での成果次第では、他国への展開も見込まれ、ブランド存続と成長の鍵を握る試みとして注目を集める。

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