TSMCが最高益更新 日本国内の新工場建設も前進

浅川 涼花
经过
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半導体需要拡大でTSMCの業績が急成長

高性能なAI関連半導体の受注が追い風となり、TSMCの2025年4〜6月期決算は売上・利益ともに過去最高を記録した。

売上は4兆円台後半、利益は2兆円に迫る規模

同社の売上は約4兆7000億円、利益は約2兆円に達し、前年比で大幅な伸びを記録。いずれの指標も過去最高を更新し、業績拡大が続いていることが裏付けられた。

AI分野の需要が業績を押し上げる要因に

同社の成長の原動力となっているのが、生成AIや高性能演算分野での需要の高まりだ。TSMCは最先端のプロセス技術に強みを持ち、クラウドや機械学習関連の半導体チップで世界中の企業からの発注が集中している。

熊本第2拠点の建設が年内着工に向けて準備

TSMCの魏哲家CEOは、熊本県に計画されている新工場について、「現地インフラの整備進捗に応じて年内の建設開始を見込んでいる」と説明。同社の海外展開の一環として、日本国内での製造能力強化が進められている。

地政学的リスクへの対応と供給の安定化が狙い

TSMCは、地域リスクの低減と柔軟な供給体制の構築を目指し、台湾外での製造展開を拡大中であり、その中でも熊本工場は戦略的に極めて重要なプロジェクトとされる。

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