米ハイテク株の上昇が東京市場を刺激
6月26日の東京市場は、米国株の高騰を受けて序盤から買いが広がった。前夜にナスダックが続伸したことで、エヌビディアなど半導体株の上昇が東京にも好影響を与えた。特にハイテク株への投資意欲が強く、日経平均は朝から急伸し、節目の3万9000円台を突破した。
トピックスを上回る日経平均の上昇ペース
これまでトピックスが先行していた日本市場ではあるが、ここ数日で日経平均がその勢いを上回りつつある。特に先物主導の買いが強く、主力銘柄への資金流入が確認されている。これにより、2月以来の高値水準を突破し、1月7日の年初来高値である4万83円への接近が現実味を帯びてきた。
米国株は調整も基調は維持、東京は強含み
一方で、25日の米国市場ではダウ平均が反落した。短期的な買いの勢いが一服し、利益確定の動きが出たためだ。ただし、ここ数日で900ドル以上も上昇していたことを考慮すれば調整は限定的で、全体としては強気のムードが維持されている。ナスダックが小幅ながらも続伸したことも、市場の下支え要因となっている。
トランプ関税を前にした想定外の回復局面
日本市場では、トランプ前大統領による対中関税政策の再導入が懸念されているが、それにもかかわらず株価は上昇基調を強めている。市場関係者の間では、関税発動前に4万円の大台に達する可能性も指摘されており、相場の地合いの強さが改めて浮き彫りとなっている。
節目突破で次のターゲットは4万円台に
連日の上昇により、日経平均はこれまでの価格帯を上抜ける力強さを見せている。次のターゲットとして4万円台が意識される状況にあり、市場のムードは強気に傾いている。とはいえ、過熱感も指摘され始めており、慎重な見極めが求められている。