米市場のテック株高騰が日本市場に波及
前日の米国株式市場では、ハイテク銘柄の上昇が顕著であり、これが3日朝の東京市場にも波及した。日経平均は一時100円高まで上昇したものの、最終的には前日比23円高の3万9,785円にとどまった。
米中・日米関係の行方が上値の重しに
円相場が対ドルでやや円高に振れたことで輸出関連企業への圧力が強まり、加えて米国による対日関税方針が不透明であることから、相場の先高感にはブレーキがかかった。こうした国際的な不確定要素が日本株の反発力を抑え込んでいる。
米雇用統計で景気不安、ダウは5日ぶり下落
6月のADP全米雇用リポートが市場予測を下回り、米景気に対する警戒感が広がった。その結果、ダウ平均は5営業日ぶりに小幅に反落した。とはいえ、テクノロジー株は堅調で、ナスダック指数は反発し、再び過去最高値を更新している。
東証では短期筋の売り一巡、反発ムード広がる
東京市場では月初特有の売りが一段落し、短期筋によるポジション調整も一巡。先物市場を含めて大きな下押し材料が見当たらず、東証全体の地合いは回復基調にある。特にトピックスの反発が象徴するように、下値不安は後退している。
節目を目前に売買交錯、方向感は依然乏しい
日経平均は心理的節目である4万円を目前に売買が交錯しており、さらなる上昇には明確なポジティブ材料が求められる状況だ。投資家の間では「押し目買いは有効」との見方がある一方、積極的な上値追いには慎重さが残る。