日経平均が2日連続高、株高基調が続く
7月24日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比655円上昇し、終値は4万1826円34銭となった。これにより、2日連続で年初来の高値を更新した。日米の通商合意や米国市場の上昇が支援材料となり、東証株価指数(TOPIX)も史上最高を記録。取引は序盤から堅調に推移し、後場には一時4万2065円を超える場面もあった。
全業種が上昇、金融・精密機器株がけん引
この日の東証33業種すべてが値上がりし、特に銀行、保険、精密機器、非鉄金属株が買われた。日銀による追加利上げ観測が強まり、金融セクターに買いが集中。三菱UFJ、三井住友FGなどが相場を押し上げた。市場では、ファンダメンタルズの堅調さを背景に、株高基調が月内まで続くとの見方も出ている。
政治リスク後退と政策期待が買い材料に
石破政権の退陣意向が報じられたことで、次期政権による積極財政への期待感が高まった。参院選で与党が敗北したことが政治リスクと見なされず、経済政策の転換が市場にとってポジティブな要素と受け止められている。
大型株に資金集中、主要銘柄が堅調推移
主力株ではファーストリテイリング、リクルート、ソフトバンクG、テルモなどが値を上げた。一方で、トヨタやアドバンテストは反落。特に自動車株には前日の急騰を受けた利益確定の売りが出た。新興市場ではフラーが新規上場し、買い気配のまま初値がつかないまま終了した。
東証プライム売買代金は5.7兆円超に
東証プライムの売買代金は5兆7264億円超、売買高は22億株超となり、活況を呈した。値上がり銘柄は1357(約83%)、値下がりは215(13%)、変わらずは52(3%)だった。海外資金の流入と政策転換への期待が相まって、しばらくは強気相場が続く可能性がある。