テクノロジー株が急落 市場全体の重しに
19日のニューヨーク市場では、テクノロジー株が売られナスダック総合が314.82ポイント安の21314.95と大幅下落した。特にエヌビディアが3.5%安と急落し、ハイテク株全般に売りが広がった。高値警戒感に加え、利下げ観測の後退が売りを加速させた。
ダウ平均は小幅高 小売関連株が下支え
一方で、ダウ平均は44922.27ドル(+10.45)と小幅に上昇した。寄り付き直後には過去最高値を更新する場面もあり、小売大手ホーム・デポの上昇が指数を支えた。ただし、パウエル議長の講演を前に投資家の買い意欲は抑制され、上昇幅は限られた。
債券市場は利回り低下 FRBの姿勢を見極め
米国債市場では利回りが低下。7月の雇用統計や卸売物価指数の内容を受け、市場ではFRBの金融政策方針を見極める動きが強まっている。22日のジャクソンホール会議での講演を前に、投資家は持ち高調整に動き、債券需要が高まった。
為替市場はドルの方向感欠く ユーロ買い進行
為替市場ではドルがユーロに対して買われ、ドル高ユーロ安となった一方、円に対してはドル安が進んだ。市場は利下げ時期や規模に注目しており、パウエル議長の発言が相場の方向を左右するとの見方が広がった。
商品市場は軟調 金と原油が下落基調
ニューヨーク商品取引所では金先物が4日続落し、持ち高整理の売りが優勢となった。さらに原油先物も下落。ロシアとウクライナの停戦交渉が進展し、制裁緩和の可能性が意識されたことが背景にある。需給の緩和観測が相場を押し下げる要因となった。