米国株高が東京市場に波及した動き
11日の東京株式市場で、日経平均株価は4万4372円50銭と大幅に上昇し、終値として史上初めて4万4000円台に到達した。米国市場でのナスダック指数やS&P500の上昇が東京市場にも波及し、海外投資家を中心とした買いが強まった。
AI需要期待が相場を押し上げ
AI関連分野への需要が今後も堅調に推移するとの見方が広がり、半導体関連株や通信株などに資金が集中した。ソフトバンクグループやアドバンテストなど、値がさ株の上昇が指数全体を引き上げる結果となった。
利益確定売りと買い戻しの攻防
午後には一時的に伸び悩む場面もあった。高値圏に達したことで個人投資家による売りが目立ち、相場全体に調整が入った。しかし、売られた株式を再び買い戻す動きが強まったことで、株価は持ち直し、上昇幅を確保した。
東証主要指数の動きが明らかに
TOPIXは6.79ポイント高の3147.76で最高値を更新。JPXプライム150指数も5.44ポイント高の1356.86で取引を終えた。売買代金は概算で4兆9545億円に達し、出来高は19億929万株と活況を呈した。
今後の相場に影響を与える要素
市場関係者によると、米国の8月CPI発表を前に投資家は警戒感を強めている。過熱感が指摘されるなかで、米国のインフレ指標が金融政策や市場動向にどう影響するかが注目される。