東証プライムで売買活発化、終値は過去最高水準

嶋田 拓磨
经过
読了目安: 5 分

午前の下落局面と投資家心理が判明

24日の東京株式市場で日経平均株価は4万5630円31銭で取引を終え、前営業日比136円65銭高となった。序盤は米国市場の下落を受けて売りが優勢となり、一時は200円を超える下げを記録。短期的な高値警戒感から利益確定の動きが相次いだ。

午後の巻き返しで最高値を更新

午後に入ると、下げ過ぎと見られた銘柄への買い戻しが進行。特にソフトバンクグループへの買いが強まり、相場を押し上げた。同社の米国でのデータセンター新設計画やAI関連企業との協業が投資家の注目を集めた。結果として日経平均は切り返し、2営業日連続で終値ベースの最高値を更新した。

指数全体での上昇が発表

東証株価指数(TOPIX)は3170.45と7.28ポイント高となり、こちらも最高値を記録。プライム市場全体の売買代金は6兆円規模に達し、出来高は19億株を超えた。主力株中心に資金が集まり、市場全体の流動性が高まったことが確認された。

個別銘柄の動きが鮮明に

任天堂は5日ぶりに買いが入り反発。みずほフィナンシャルグループも堅調に推移し、年初来高値を更新した。反面、ファーストリテイリングやソニーグループは下落し、三菱商事も軟調に推移した。銘柄ごとの強弱が際立つ展開となった。

新興市場での資金流出が影響

一方、東証グロース市場250指数は1.06%安の766.78で反落。成長株に対する投資資金が流出し、相場全体では主力株への集中が進んだ。新興市場の不振は投資家のリスク回避姿勢を示している。

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